第1話「マーケットそのものに投資する、インデックスファンドで“スマートな投資”を」

ひと口に“投資”といっても、株式や債券、投資信託など、さまざまな金融商品があります。今回は、生活経済ジャーナリスト/ファイナンシャル・プランナーとしてご活躍中の和泉昭子さんに、インデックスファンドの仕組みや魅力についてお話を伺いました。

生活経済ジャーナリスト/ファイナンシャル・プランナー
和泉 昭子氏

大学卒業後、出版社・放送局を経て、フリーのキャスターに転身。 NHKを中心に、ニュース・情報番組を担当。95年CFP ® (ファイナンシャル・プランナー上級資格)取得後、現職へ。

現在は、メディア出演や講演活動、個人相談などを通じて、マネー、キャリア、コミュニケーションに関する情報を発信。テレビ・ラジオのコメンテータ、新聞・雑誌・書籍の執筆監修を行う。 早稲田大学大学院ファイナンス研究科修了。株式会社プラチナ・コンシェルジュ代表取締役。

「マーケットそのものを買いに行く」のがインデックスファンド

まず、インデックスファンドとは、どのようなものなのでしょうか?

インデックスファンドとは、投資信託の一種です。投資信託の運用スタイルは大きく分けて「アクティブ運用」と「インデックス運用」があります。アクティブ運用は、一般的に特定の指数(インデックス)を目標として定め、それを上回ることを目指して運用されます。もうひとつのインデックス運用は、指数との連動を目指して運用され、この運用スタイルをとる投資信託が、インデックスファンドです。

インデックスファンドでは、国内・外国・新興国といった地域ごと、株式・債券・REITといった商品ごとといったように、さまざまなファンド(商品)から選ぶことができます。たとえば、「日本の株式」や「外国の債券」といったファンドがあり、これらは複数の銘柄で構成されるマーケットの平均値との連動を目指すことから、「マーケットそのものを買いに行く」と言われることがあります。

インデックスファンドは、株式や債券など、個別銘柄投資とはどのように違うのでしょうか?

株式や債券をはじめ、個別の銘柄へ投資する場合は、一つひとつの銘柄を詳しく調べて、投資先を慎重に選ぶ必要があります。しかし、インデックスファンドであれば、マーケット全体の値動きを表す銘柄群に投資するため、個別の企業の値動きや経営状況などに振り回されることもなくなります。そのため、投資初心者や投資にあまり時間をかけられない人にとってもはじめやすい金融商品だと言えます。

低コストだからはじめやすく、NISAとの相性も◎

和泉さんが考える、インデックスファンドの魅力を教えてください。

インデックスファンドなら、個別の銘柄の値動きを分析する必要もなく、日々の仕事や生活と平行しながら、手軽に投資を行うことができるのが大きな魅力です。たとえば、日経平均株価と連動を目指す「Funds-i日経225」というファンドに投資していれば、テレビや新聞、インターネットなど、毎日のニュースで値動きを確認することができます。投資初心者の方にとっても、わかりやすい投資対象だと言えます。

また、運用コストの低さも魅力です。綿密な調査や分析を行う際に手間やコストが発生するアクティブファンドや、個別銘柄投資の場合と比較しても、一般的に運用にかかるコストを抑えることができます。

さらに、インデックスファンドのような投資信託は少額から投資ができるため、NISAの非課税投資枠に合わせて投資額を調整しやすいというメリットがあります。NISAとインデックスファンドの組み合わせなら、税金もコストも抑えられ、投資効率が高まるでしょう。

インデックスファンドとは、“究極のスマートな投資”

インデックスファンドは、どのような人に向いていると思いますか?

インデックスファンドへの投資は、“究極のスマートな投資”であると考えています。調査や分析など日々のメンテナンスやケアに手間をかけることなく、コストも抑えて、マーケット全体の動きに対して投資ができるからです。そのため、合理的な考え方をする投資家ほど、インデックスファンドを好む傾向があると感じます。シンプルで分かりやすいインデックスファンドは、投資初心者から経験者まで、幅広く取り入れやすい投資方法と言えるのではないでしょうか。

ポイント

  • インデックスファンドへの投資は、「マーケット全体の動きに投資する」こと
  • 調査や分析にかかる時間やコストの節約にもつながるため、投資初心者でもはじめやすい
  • 少額から投資をはじめることができるので、NISAを最大限に活用できる

結び

投資というと難しく考えてしまいがちですが、インデックスファンドなら、運用に関わる労力やコストを抑えながら、幅広い資産に投資を行うことができます。また、株式や債券など個別銘柄投資の経験者の方にとっても、インデックスファンドを活用すれば、合理的な投資ができるのではないでしょうか。

次回は、ライフステージに合わせた資産運用について、お話を伺います。