第3話「海外資産への投資もはじめやすい、インデックスファンドでリスクも分散」

前回は、資産運用におけるリスク許容度や余裕資金の考え方について、和泉昭子さんに解説していただきました。最終回では、シンプルで分かりやすく、さまざまなライフステージで取り入れやすいインデックスファンドの、より具体的な活用術についてお話を伺います。

生活経済ジャーナリスト/ファイナンシャル・プランナー
和泉 昭子氏

大学卒業後、出版社・放送局を経て、フリーのキャスターに転身。 NHKを中心に、ニュース・情報番組を担当。95年CFP ® (ファイナンシャル・プランナー上級資格)取得後、現職へ。

現在は、メディア出演や講演活動、個人相談などを通じて、マネー、キャリア、コミュニケーションに関する情報を発信。テレビ・ラジオのコメンテータ、新聞・雑誌・書籍の執筆監修を行う。 早稲田大学大学院ファイナンス研究科修了。株式会社プラチナ・コンシェルジュ代表取締役。

インデックスファンドなら、手軽に海外の資産へ投資することができる

海外の資産が組み入れられたインデックスファンドへの投資は、どのような魅力があるのでしょうか?

海外のニュースを目にすると、これから成長が見込まれる国々の経済発展に期待して投資をしてみたいと思う方もいらっしゃるでしょう。とはいえ、たとえばどの国のどの企業が成長して、それぞれの企業の信用リスクがどの程度あるのかなど、海外の資産に対して調査や分析を行うのは、投資初心者にとっては極めて困難です。しかし、マーケット全体の値動きとの連動を目指すインデックスファンドなら、株式・債券・REITなどの資産ごとに、海外への投資を手軽に低コストで行えることが魅力です。

自分自身が海外に働きに出るのは大変なことですが、インデックスファンドのような投資信託を活用すれば、自身の資産を海外に“出稼ぎに行かせる”ことができ、新興国などの経済成長を自身の資産運用に取り入れることができます。

海外資産への投資をはじめる前に、考えたい為替の影響

海外資産への投資を考えた場合、気をつけるべきことはありますか?

海外資産への投資は、為替相場の変動の影響を受けることに注意が必要です。海外の経済成長を取り込みたいと考えて投資をしていても、もしも為替が円高に振れてしまったら、得られるはずだったリターン(収益)が減ってしまうこともありますし、逆に、円安によってリターンが増えるということもあり得ます。

そうした為替相場の変動の影響を抑える方法として、「為替ヘッジ」があります。為替変動の影響を減少させ、たとえ円高になっても、為替差損による損失額を小さくするというものです。為替ヘッジを行う場合、短期金利差分のコスト(為替ヘッジコスト)がかかる場合がありますし、円安局面では為替差益を得られなくなりますが、投資初心者の方や、為替による損失はなるべく避けたいと考える方は検討してみてはいかがでしょうか。

自分に合った投資スタイルを見つけ、インデックスファンドで投資をはじめよう

インデックスファンドでは、国内・外国・新興国、株式・債券・REITといった括りでさまざまな資産を選ぶことができますが、どれを買えばいいのかわからない場合はどうしたらよいでしょう?

自分で投資先を判断するのが苦手という人は、複数のインデックスファンドを組み合わせたバランス型のファンドを検討してみてはいかがでしょう。たとえば、Funds-iには、国内外の株式・債券・REITからバランスよく7資産を組み合わせた「Funds-i内外7資産バランス・為替ヘッジ型」があります。バランス型のファンドは、異なるリスク・リターン特性を持つ複数の指数が組み合わされているため、1本でさまざまな資産に幅広く投資ができるのと同時に、リスクの分散も期待できるでしょう。

投資信託は、“カレー”に例えるとわかりやすいです。たとえば、株式ファンドはいざという時に力を発揮する肉カレー、債券ファンドは健康的な野菜カレーといった感じ。材料が国内産か海外産か、どんな材料を組み合わせるかによって、性質が大きく異なります。インデックスファンドは世の中の平均的な材料を低コストで組み合わせたカレー、バランス型のファンドは、国内外の肉や野菜が入った栄養バランスの取れたカレーといったところでしょうか。

自分で投資先を選んでいく場合、何からはじめるのがいいでしょうか?

まずは、自分に合った投資スタイルを知ることからはじめてみてください。たとえば、Funds-iのWebサイトにある「投信アシスト」というサービスが、これに役立ちます。そのなかの「Funds Robo」では、7つの簡単な質問に答えるだけで、自分に合った投資スタイルを診断してくれます。手持ちの金融資産の金額や、投資資金の位置づけ、リスクに対する許容度などから、自分の投資資金をどんな金融資産に配分していけばいいのかをシミュレーションしてくれるものです。投資初心者の方は、こちらの診断結果を参考にして投資先を選んでみるといいでしょう。投資経験者の方には、現在の資産構成の見直しに便利な「ポートフォリオ分析」も活用できると思います。

自分に合った投資スタイルや資産配分を見つけて、ぜひインデックスファンドを利用した投資に役立ててみてください。

ポイント

  • インデックスファンドなら、海外の資産にも手軽に投資できる
  • 海外の資産への投資は、為替の影響にも注意が必要
  • バランスを重視しつつ、まずは自分に合った投資スタイルを見つけることが大切

結び

全3回に渡り、和泉昭子さんにインデックスファンドの魅力について解説して頂きました。マーケットそのものに投資することから、さまざまなライフステージでも取り入れやすい、シンプルで分かりやすい金融商品、それがインデックスファンドです。国内外のさまざまな資産を柔軟に組み合わせられるインデックスファンドを利用して、みなさんも自分に合った投資をスタートしてみてはいかがでしょうか。