第9話「お任せ」できるインデックスファンドは働き女子の強い味方

前回は、働く女性が実際にどのように資産運用に取り組んでいるのか、初心者にオススメの勉強方法について、「きんゆう女子。」代表の鈴木万梨子さんにお伺いしました。最終回では、働く女性から見たインデックスファンドの魅力をお伺いします。

TOE THE LINE代表・「きんゆう女子。」主宰
鈴木 万梨子さん

H.I.S.にて法人団体旅行営業を担当、のべ8,000人にツアーを提供し社長賞受賞。2015年退職後、webサービス、旅行サービスのTOE THE LINE起業。起業前に転職したFinTech業界で、お金の知識のなさに衝撃を受けて生まれた女性のコミュニティ「きんゆう女子。」を主軸に事業を活動中。

投資信託の魅力

前回、投資信託への関心が高まっているとの話が出ましたが、投資信託にはどんな魅力があるのですか?

やっぱり自分に代わってプロが運用してくれる点ですね。目的に応じてプロが投資先やその配分を決めてくれますし、一個人では投資が難しい資産にも、投資信託なら投資が可能になります。そんな投資信託の中でも、初心者には株価指数などの市場平均に近い動きを目指すインデックスファンドが注目されています。これまではあまり聞いたことがなかった用語でしたが、インデックスって指数のこと、指数って市場の動きを表す数字のこと。つまり、私なりに言い換えると自分の投資の軸が定まっていない人でも参考にできる数字のことだと思います。

何を買っていいかわからないときは日経225を選ぼう

鈴木さんが思う、インデックスファンドの魅力を教えてください。

インデックスファンドは、何と言っても低コストであるところがいいですね。指数に連動しているので、銘柄調査にかかる費用が抑えられる等の理由で低コストだと聞いています。また、少額で始められるのも魅力ですね。例えば、販売会社によっては、月1,000円で投資ができるんです。毎月口座から自動で引き落とされて、先進国や途上国も含めた世界中に投資できるって、なんだか夢があると思いませんか。株式投資はたくさん勉強しなければいけないし、比較的リスクも大きいので、インデックスファンドは投資に慣れていない初心者にも向いている投資商品だと思います。

確かに株式投資だと、必要な最低資金が数十万円や数百万円になることもありますね。

また、何を買っていいかわからない人は、資産運用の初心者でも馴染みのある日経平均株価への連動を目指す「日経225」を選ぶのが良いと思っています。日経225は日本を代表する上場企業225社の平均株価で、新聞やテレビから情報が得られるので、投資の入り口としてぴったりです。無駄にあれこれ考えなくていいので初心者にもオススメです。さらに、225銘柄入っているので、個々の株価の値動き、すなわちリスクが分散されていると思っています。「日経225」は言ってみれば、日本の市場、マーケットを買うという象徴的な意味もあると思うので、日本の将来がどうなるとか、そういうことに関心を持つきっかけにもなるんじゃないでしょうか。

すでにリスク分散ができている商品というのは安心ですし、日経平均株価は比較的簡単に値動きを知ることができるので、始めやすい印象です。

まずは小口でインデックスファンドを試してみて、投資により興味が湧いてきたら海外の指数に目を向けたり、個別銘柄にも挑戦してみたり、というのがいいのではないかな、と思います。

働く女性は、金融のプロの「お仕事」に興味津々

投資が身近に感じられてきました。しかし、「投資」と聞くと、反射的に難しいと感じてしまう女性は多いのではないでしょうか?

はじめはみんなそうだと思います。でも、働く女性は特に、金融のプロの「お仕事」自体にはすごく興味を持っています。ですからまずは、実際に働いている人のことを知るということが、より投資に興味を持ってもらえるひとつの要因だと思っています。

実は先日、投資信託を運用しているファンドマネージャーから、実際どんな仕事をしているのか伺う機会がありました。

ファンドマネージャーの仕事ですか。運用する側から見た金融の世界ということですね。

ファンドマネージャーは、顧客から預かったお金を運用する役割を担っています。大きく分けると運用には2タイプあり、将来この株が上がるだろう、この国が良いなどと発掘して買う「アクティブ運用」と、指数(インデックス)に合わせてぴったり合わせて運用する「パッシブ運用」です。

アクティブ運用をしているファンドマネージャーの中には、世界中駆けずり回って、たくさん予防接種を受けなければいけないような国にも足を運んだりしている人もいるそうです。旅行会社でもツアーを作るときには現地調査をするので、面白そうな仕事だなと共感できます。

一方、パッシブ運用も、十分な経験とノウハウがないと運用できません。日経平均株価とぴったりあっていると言われるのが最高の褒め言葉、とおっしゃっていました。

そんなファンドマネージャーの苦労があって、あまり投資に馴染みのない私たちでも、簡単に低コスト・少額でいろいろな良い商品が買えるようになっていると思います。

賢い女性はバランスファンドで毎月積み立てる

何気なく買っている投資信託やインデックスファンドにも、人知れず、色々な苦労があるんですね。

投資信託の中には、例えば日本株の中で多くの銘柄に分散しているものがあります。一方で、分散は分散でも、日本株と同時に外国株や債券などにも分散するバランスファンドというものもあります。バランスファンドはさまざまな種類の資産が組み合わさってできているので、普通、何かが上がったら何かが下がるなど、時間の経過とともに、バランス、資産の比率が崩れてしまいますよね。その崩れたバランスを、ファンドマネージャーが一定の比率に調整していると聞いています。ですから、私たちにとっては一度買ったら、「あとは運用をお任せできる商品」と言えます。毎月積立投資としてやるのならばこういうタイプのものが良いと思います。

資産運用の知識と経験が十分にあって、たっぷり時間もあれば、もっと投資対象の選択肢が増えるかもしれませんが、忙しい女性には難しいです。バランスファンドは、先ほどご説明したアクティブ運用のファンドと比べて、一般的に値動きは小さくなる傾向があります。でも、簡単に低コスト・少額でできて、お任せ運用ができるので、働く女性にすごく向いているのではないかな、と思います。

ポイント

  • 低コスト、少額、低リスクで始められるインデックスファンドは初心者にもおすすめ
  • 日本の市場を買う!「日経225」ファンドで投資の世界の第一歩を
  • 細かい調整はファンドマネージャーにお任せのバランスファンドは、働く女性に最適!

結び

低コスト、少額、低リスクのインデックスファンドならば、日々忙しい毎日を送っている「働き女子」でも手間をかけずに始められそうです。また、難しいとか分からないと感じたり、周りの女性がどうお金と向き合っているか心配になった時は「きんゆう女子。」のような女子会の活用も一考です。インデックスファンドへの投資は、自分らしい資産づくりの第一歩かもしれません。